ガシット!!

バンタン生が綴るファッションやデザインのブログ

オートクチュール展レポート

こんにちは!ミサミサです☆

本日のレポートは、三菱一号美術館で開催中のオートクチュール展についてです。

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まずオートクチュールってなんだー?ってことですよね!
オートクチュール(フランス語: haute couture)とは、パリ・クチュール組合(LaChambre Syndicale de la Couture Parisienne ラ・シャンブル・サンディカル・ド・ラ・クチュール・パリジェンヌ、通称サンディカ)加盟店で注文により縫製されるオーダーメイド一点物の高級服やその店のこと。
→1人のクライアントのために1着を作るということです。起源はマリーアントワネットの時代からでオーダーメイドの高級版!
 
フランス語で haute (オート)とは「高い」「高級」を意味する形容詞 haut (オー)の女性形、couture (クチュール。女性名詞)は「縫製」「仕立て服」のことで、高級仕立服を意味する。
 
オートクチュールはサンディカ所属の加盟店のみであり、日本国内でサンディカに所属せずにオートクチュールと名のるのは仮縫いや手縫いなど製造工程にオートクチュールの手法を取り入れているだけである。
→簡単にオートクチュールと名乗ってはいけないのです。たまーにドラマや映画でオートクチュールの捉え方間違ってたりするそうですよ…
 
だから、1着1着に何千時間をビーズを付けたり、スパンコールを付けたり職人たちの血と汗の滲んだ作品です!
日本でオートクチュールなのは、コージアトリエだけみたいです。まず、オートクチュール並みの技術をもった職人さんが日本には居ないみたいです。結構職人の国JAPANって感じなのに、この事実ちょっと意外ですよね?笑
 
さて、展示の構成としては、
第1章から第8章までで大体1時間30分は費やすと思います!
特に第3章は唯一写真を撮ることができるます。ここで見て欲しいと思うのはブラックのグレのイヴニング・ドレスです。美しいウエストと歩いた時に絶対綺麗になびくであろう膝下丈くらいから切り替えてある細かなギャザーが感動的でした。
写真左がグレのイブニング・ドレス↓

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バックスタイルも美しいですね!

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 ↓このギャザー、歩いた姿が是非見たいです!

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あと、1番魅入ってしまったのが1942年 生地見本を貼り付けたコレクションのためのデザイン画でした。グレ氏すごい、凄すぎる。ギャザーの質感が実物そのままに描かれていました。あんな風にデザイン画描きたい!ミサミサにやる気とパワーを与えた一点でした。↓

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www.palaisgalliera.paris.frより引用

見た瞬間綺麗と感じたのが、1944年 ブリュイエールのサテン地のキルティングでできたウエディングドレスです。2015AWでトレンドに入ってたキルティング…というより、キルティングでウエディングドレスって斬新だった。しかもブレードの使い方がプリンセスラインになってて綺麗でした。

f:id:vantansnap:20160507005804j:plainPinterestより引用

さらにミサミサに衝撃を与えた作品は1970年AWイヴ・サンローランのイヴニング・ドレスです。バックスタイルにシルクのシャンティイレース大胆に使用している。背中はほぼシャンティイレースです。シャンティイレースについて私たちは興味を持ったので、メイメイがシャンティイレースについて調べました。
シャンティイレースとは・・・ 17世紀、パリの北にあるシャンティイで生まれた絹のボビンレース。はじめは染色していないシルクそのままの色でした。(Blonde ブロンドと呼ばれた)。今知られているような黒いレースになります。(Blonde noir ブロンドノアールと呼ばれる)。この黒レースは18世紀に大流行しました。19世紀から機械レースが主流になるにつれ、衰退していきました。現在では、ドレスから下着まで、さまざまに使用されています。
 このドレスはバックスタイルも然り袖のボリュームが絶妙で計算されたパターンだと思った。

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 Pinterestより引用
オートクチュールの素晴らしさはやっぱり目で実際に見ないと感じれないことだと思った。
学校では本で見たりネットで検索してみるけど、この1着1着の服たちが放つ存在感や空気感を感じることはできない。
さらに展示会場には、持ち出し禁止の価値ある本たちがタダで読むことができる。時間を作って、気になったデザイナーの本を読んで欲しい!
是非この機会にパリから来た作品たちに会い、本物を体験して欲しいです!!
 
ご覧いただき、ありがとうございました^^
 
文章:ミサミサ
編集:メイメイ